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2009年8月 8日 (土)

生存の必須条件としての「Waste Not」(もったいない)~MoMA美術館

NYに来てから、MoMA(ニューヨーク近代美術館)へ何回行っただろう?もう思い出せないくらいです。金曜日の夕方から無料なのと、NY市立コミュニティカレッジのIDがあると無料というのが大きいけど、それだけじゃないです。

入りやすい場所と雰囲気、何度も見たくなるような巨匠の作品がゴロゴロと常設展示されているのと、特別展示も毎回すごい内容で充実してるのもあります。

Aug_08_09_016今回、圧倒的な存在で皆の目をひいていたのは、なんと言ってもこれです。中国の芸術家 Song Dong 氏の「Projects 90」 。彼のお母さんが物を捨てない人だったそうで、貯め続けた様々な品物を綺麗に並べて展示しています。作品のテーマになることは「Waste Not」(もったいない)。お母さんの生きてきたこの中国での50年間という年月は、「Waste Not」ということが生存することの必須条件であったということです。

そういえば、私の母親も物が捨てられない人です。母が言うには、物が無かった時代に生きていると、そう簡単に捨てられないそうです。ある時はお金が無かったり、またある時はお金があっても買えなかったり(オイルショックの時など)。

なので、同じような時代の中国では、政治的な動きなど日本よりももっと様々な事があったでしょう。そんな中で、“お母さん”が家族を守り生きていく為の努力した年月というのが伝わってくる作品です。

Aug_04_09_037 それにしても本当にすごいの一言です。

電化製品だけでなく、ぬいぐるみなどのおもちゃ、たらい、ボロボロになった洋服、ペットボトル、そのフタ、発砲スチロールなどなど・・。お豆腐なんかが入っているようなプラスチックの白い箱とか、使い終わったオイルの缶なんかもありました。

よく見ると、すごいのだけど、綺麗に並べられているので遠くから見ると綺麗。ここら辺はセンスなんでしょうね。

それと、品物で生活の様子なんかも垣間見れたりして文化を知るのにも面白かったです。

Aug_08_09_012 そして、後はやっぱりルソーとカンジンスキーの絵はいつもかかさずに見てきます。

このルソーの「夢」は、以前はカフェの前の廊下にあったのですが展示場に移動していて見やすくなりました。

Aug_08_09_020 また1階に中庭があって、上から見るとビルの狭間~って思いますけど、実際に外に出てみると冷房からも逃げられるし、噴水の音が聞こえたりして、ちょっと休憩するにも気持良いです。

ここのお庭にも、いたるところに素晴らしい作品があります。

私が気に入ったのは、これ。

ヘクトール・ギマール作の「パリ地下鉄(メトロポリタン)駅の入り口」です。

Aug_08_09_031

お花みたいに見えるランプや、茎の様に見える柱は少しだけカーブさせています。まるで、おとぎ話に出てくるランプみたい。

1900年パリ万博の頃に実際にパリの地下鉄の入り口のゲートは、どこもこのデザインを採用していたとか。街の普通の風景に、こんな素敵なものがあったら嬉しいですよね。

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