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2009年8月 7日 (金)

アライグマの「助けて~!」をアツク訴える。

以前、家の前で会って以来(2007年7月の日記)、夏の夜になるとたま~に見かけていたアライグマ。いつも家族で一緒にいるので会うときは5匹くらいなんだけど、会うと一緒に逃げていくその動きが、猫よりものんびりで、ゴソゴソって感じだからなんだか可愛い。。しかも一生懸命に隠れているのだけれど、姿はこちらからは丸見えなのだ

野生のアライグマ達なので追いかけたり刺激を与えるとかわいそう。そこで私や家族は“気付いてないよ~”ってフリをしてあげながら、家に入ったりしていた。

でも先日、深夜に聞いた事も無いような切ない泣き声が外から聞こえてきた。悲しそうなその声は一時間たっても止まらない。鳥のような声だったので、大きな鳥でも何かにひっかかっちゃって困ってるのかな?と思い、同居人と外に出てみた。

Aug_02_09_002 そしたらなんと!家の裏にワナが2つあって、そこに2匹のアライグマがひっかかってしまっていた!あの高い声はアライグマの泣き声だったのだ。

心配したアライグマの家族たちがワナの近くをウロウロ。。私たちの姿を見ると、心配そうにこっちの様子を遠くから見ている。。とても心が痛んだ。

(写真は、翌日に撮影したもの。檻から出ようとしているところ)

アパートのオーナーが専用の業者に頼んでワナを設置したのだ。ワナを外してあげたい気持になったけれど、そんな事をしたら営業妨害で訴えられるかもしれない。私たちになすすべは無く、とぼとぼと部屋に帰り、一晩中、悲しい泣き声を聞くことになった。

翌朝に取りに来るのかと思ったら、随分と長い事放置。ちょっと心配になり、午後にちょっとした食べ物を持っていった。私は普通、野生には絶対にエサを与えない主義だけれど、今回は彼らが動けないのだから仕方ない。雨も降って来たので檻の上から新聞紙をかけてみた。

2匹はまだ、一生懸命に檻から出ようと試行錯誤している。私たちを見ると檻の奥へ行ってプルプルと体がふるえていた。。

Aug_02_09_015

「今日は休日だから業者さんは来ないのかな」と思っていると、夕方に引き取りに来た。檻は車の近くに移動。

中にいるアライグマ達もさっきまでは座っていたのに、異変を感じたらしく檻の中をウロウロ。。

アパートの窓から見ていたら、私の姿に気付いたみたいだった。。助けてあげられなくて、ごめんよ~Aug_02_09_018

彼らが車で連れて行かれた後、家の裏にはまた1つ、ワナがしかけられていた。中にはマシュマロ6つと、ブルーベリーが1箱。甘いものが好きらしい。

“アライグマは頭がいいって言うし、昨日ひっかかったのを目撃したのだから大丈夫だよね。だまされるな~!”

ひっかからない事を祈って、夜に見に行くと・・・子供のアライグマがひっかかっていた

アパートのオーナーに会ったので少し立ち話。彼女が言うには、家の裏をトイレにされて毎朝掃除をしなくてはならなく、困っているとのこと。そして、もしも狂犬病だったら危ないしとの事だった。群れ全部捕獲するまで続けるのかと聞いたところ、これ以上はやらない、との事だった。

あのアライグマたちがこの後、どこへ行くのか、どうなるのか聞くと、「山の中へ連れてって放す」と言ったり「NY市が引き取る」と言ったり色々言うので、きっと彼女は知らないのだろう。

市が引き取る場合は後で調べたところ安楽死のようだった。業者は山の中へ放さないで、もし処分したとしても特に罰せられないだろう。

最近、市内各所で狂犬病に感染したアライグマが発見され、ニュースになっている。さらに家を荒らしたりするので、市の条例でアライグマに限っては、家のオーナーはワナをしかけて捕獲していいことになっている。なので、法的には彼女に罪は何も無いし、彼女も全然気にしていないようだ。

確かに正当性はあるけれど、でも、これに疑問を抱かなくて本当にいいのかな?

Aug_02_09_007実はニューヨークは昔から様々な野生の生き物が沢山いたらしい。今でも東京23区よりも沢山いると思う(自然も多いから)。そこに人間が入って行き動物達は住処を追われて減少しつつある。コニーアイランドは昔、ウサギ島と名づけられるほどにウサギが沢山住んでいたそうだ。

アライグマ=凶暴とか狂犬病に感染など、悪者に傾斜する報道に対して、反対意見も多い。最初から決め付けるのは誤解を招くという論者も多く問題になっている。

セントラルパークには自然をあえて残してあって、アライグマ、リス、様々な種類の鳥たちなども生息できるようにしているし、ホタルも見かける。

私の住んでいるのはクイーンズだけれど、マンハッタンより緑はもう少し多いのでここに住んでから、人も自然からの恩恵をもらう生き物のひとつなんだな、と気持ちよく感じるようになった。

アライグマが家を荒らすのは困るけれど、アライグマにしたら自分達がもともと住んでいたのだから、住処を荒らしたのは人間の方と言うかもしれない。Aug_02_09_006

こういう問題は難しいけれど、生き物を殺したり、殺す可能性があることを実行したりする時、“やむを得ない”というだけで、自分の視点に迷いを抱かないのは危険ではないかなと思う。だって、これが人間だったら?

家のアライグマたち3匹は、どこかの倉庫に連れて行かれて何日か放置されるのかな。ご飯はもらっているのかな。いつか山の中に放されても、子供など群れから離れても生きて行けるのかな。彼らの悲しい目や助けて~という声を忘れられないです。

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コメント

アライグマで検索した所、こちらのブログがヒットしたので読ませていただきました。
イタズラ等ではないのですが、ご気分を悪くされましたら申し訳ありません。

アライグマ、市で引き取っても業者で引き取っても末路は同じです。
しかも、安楽死などではありません。
去年頃から今年にかけて、リアルファーという名称で毛皮が流行っています。
それの元がアライグマ達の末路です。
今、流行のリアルファーの原料は全てRaccoon、アライグマと表示されています。
毛皮にならないような皮膚病の子や、小さい子供などは生きたままブルドーザーで掘った穴に入れて、そのまま上からブルドーザーで穴を埋めるという生き埋めにされています。

もし、今後まだ残っているアライグマがいましたら、(大家さんがもう業者に頼まないとの事でしたので)是非、こちらのアドレスに連絡していただけないでしょうか?
ぶしつけに唐突なコメントで申し訳ありません。
もし不愉快に感じられましたら、このコメントを削除してください。

投稿: 嫌な話で申し訳ありません | 2009年12月23日 (水) 11時20分

NYで、あるアライグマを捕獲する業者さんを取材した方の話しによると、実際に捕獲したアライグマを、ロングアイランドの山奥へ逃がしている業者さんがいらしたとのことです。
ですが矯正でない限り、「嫌な話で・・」さんが書き込みされたような事をする業者もあるかもしれませんね。とても悲しい話しです。。
人の住む地域に下りて来てこのような事件が少なくなるように、野生の住む地域の自然を守り続けられればと願っています。

投稿: だーら | 2010年1月19日 (火) 08時19分

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